逆引きハンドブック、逆引きレシピ、ポケットリファレンス…この手の書籍は本当によくお世話になる。ちょっとしたことを調べるためにはとても便利だから。最近では、普通にJavaやらScalaのコードを書く量と同じくらいにJavaScriptを書くことが多くなってきたわけですが、そうするとサイ本よりもハンドブックなどの方が扱いやすいものです。(とは言っても、本当に必要なのはJavaScriptというよりjQueryのような気もしますが、、、JavaScriptがないとjQueryもないわけでRubyとRuby on Railsの関係に似ている気がしなくもないです。)
では、このJavaScript逆引きハンドブックはどうかというと…いろいろと載っていて便利だけど結局ほしいことはGoogleで検索しろという感じでしょうか。
たとえば CHAPTER 06 の日付についてですが、JavaScriptが日付の扱いが上手でないことは周知のことです。既存のメソッドをそのままでは日付の演算もできない事はよく知っています。Googleで検索すれば演算する関数はこれでどうでしょうかと言わんばかりにメソッドを用意してくれているサイトなどがありますし、それらはとてもよくできています。
一方この書籍はというと、JavaScriptで何ができるかと言うことを中心に説明しています。「1970年からの経過時間を表示する」など、素のままのJavaScriptの使い方をサンプルコードとともに載せています。これはこれで必要なのだと思いますし、そういう書籍なのかもしれませんが、もう少し既存のライブラリを説明する書籍を超えてほしかったなぁと思ったりもします。もちろん、各種HTML5やらデバイス周りなど新機能てんこ盛りな部分もあるわけでこれはこれで悪くないのですが、基本的なところであると便利なのに的なものが見当たらず値段の割に残念な感じがしています。
普通の言語ができる事でJavaScriptにはできない事を説明している書籍が見当たらないのが残念ですが、やはり各人それぞれライブラリとして持っているのでニーズがないという感じなのでしょうかね。
一方、ライブラリの扱いと言うより言語の仕様を理解するためにはやはりサイ本がすばらしいですね。読めば読むほどJavaScriptの言語仕様について理解がススム気がします。ただ、サイ本についてはとても分厚い。この分厚さはさすがにたじろぎます。通勤電車で持ち歩くには分厚すぎますが、電子化すればその辺は解決します。分厚い本については電子化することで持ち運びに苦労しなくなりますのでこれはおすすめです。
私の職場でも、机の上にきれいに読まれず積まれているサイ本がありましたが、値段も値段なのでしっかりと読んで元を取ればいいのにと遠巻きに見ておりました。そのうちホコリをかぶるかもしれませんが…もったいない。