数学が歩いてきた道

結城浩さんの プログラマの数学 を読んで以来、数学に関する書籍を読んでいます。個人的には数学は高校生レベルしかできないので、意味不明な記号が多いのですが、初めて見るプログラム言語も似たようなものかと思いわからないままに読み進めています。

そんなレベルの私が読んだ書籍が 数学が歩いてきた道 という書籍です。たまたま近くの本屋で見つけたので購入したのですが、非常におもしろかったです。

内容はタイトルの通り古代ギリシャ時代のピタゴラスの定理から近代の微分積分と複素数までが説明されています。ただ、おもしろいなと思ったのは、プログラマにとって馴染みのある関数が18世紀まで登場しなかったと言うことでしょうか。

また、古代ギリシャ時代から中世までの数学は哲学的要素が大きかった訳ですが、近世になるにつれ実用的な側面が強くなります。時間や物理との結びつきが強くなりますね。近代になると複素数という数学独自の世界が登場することでまた哲学的な世界(イデア)に戻っていると説明されています。

まだ一度しか読んでいないので3分の1くらいしか理解できていませんが、学校で学んだ数学にもこのような歴史的経緯が説明されていれば、そこから実用性を見いだせたかもしれないなぁと思いました。