昨年の12月頃に発売された書籍ですが、ようやく購入しました。
私はRailsをRuby on Rails 3 アプリケーションプログラミングで学んだのですが、今作っているアプリケーション開発の開発手法的なものがぶれてしまうのがいやだなぁと思ったため購入を見合わせていました。
(新しい知識を仕入れると、それほど重要でないのにその知識を適用したくなるため、アプリケーションにできる流れようなものが分断されてしまうように思うのです。)
そんなことを思いながらも先日立ち読み程度にぱらぱらめくってみたところ、私が疑問に思っていることやRailsをよりよく利用することなどがいろいろと説明されていたので購入しました。書籍を購入して気づいたのですが、この書籍はDHHも著者に含まれているのですね。
書籍の内容は、Rubyの簡単なチュートリアルから始まりWEBショップをインクリメンタルに開発していく内容です。すべてのソースコードを実際に入力したわけではないのですが、とてもテンポ良く開発が進みます(まさにレールの上を走っているような感じです!)。コードを生成する→画面や機能を修正する→テストを実行する→テストを修正する…このリズムがとても心地よいです。
後半にはRailsの機能について詳細な内容が説明されています。特に私が知りたかったこととして、ActiveRecordからデータを取得する際の型変換がどのような方法で行われるのかが知りたかったのですが、その内容についても説明があります(※)。(比較を行うときに型が一致していないとfalseになるためかなり気になっていました。)
これからRailsを学ぶのであれば、この2冊とレシピ本があれば十分なのではないかと思います。個人的な感想としては、ASP.NET4のようにMVCではないフレームワークやMVCを学んだり触ったりしたことがない場合(私のような.NETプログラマ)はRuby on Rails 3 アプリケーションプログラミングから始める方が良いと思います。一方、MVCを理解している、または触ったことがある場合はRailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第4版から始める方がスムーズなのではないかと思います。
※ Railsはオープンソースなのだからソースコードを読めば良いという話もありますが、残念ながら私にはソースコードを読み解くスキルや時間がないです。リソースの配分を考えたとき、オープンソースだろうがプロプライエタリなソフトウェアだろうが、踏み込まないことも大事なのだろうと思っています。