Rails3に関連する情報はほとんどがWebを中心に展開されているように思うのですが、体系的に情報が欲しいときは書籍(紙・電子問わない)の方が助かります。今年になってようやくRSpecを取り入れるようになったのですが、これまでその主たる情報源はWEBまたはRails3レシピブック 190の技だけでした。
Rails3レシピブックはコンパクトにまとまっているのでとても良いのですが、もう少し細かい情報がないかなぁと探していたところいくつかのブログでWEB+DB PRESS vol.61のRails3テスト最前線がいいらしいと言うことを知ったわけです。
WEB+DB PRESS vol.61は昨年の3月頃に出版されていると思うので約10ヶ月程度前の情報となり大丈夫かなと思ったのですが、たぶん大丈夫だと思いますw(私も何が最前線なのかいまいちよくわかっていないので…)
構成は以下の通りRails3でのテスティングフレームワークについての説明とRSpecを中心としたテストの詳細、エンドツーエンドテストがあってツールの紹介となっています。
- 第1章 Railsテスト環境の現在
- 第2章RSpecによるユニットテスト[基本編]
- 第3章RSpecによるユニットテスト[クリーンコード編]
- 第4章RequestSpecsによるエンドツーエンドテスト
- 第5章テストを支えるツール群
やはり第2章と第3章が特にすばらしいと思いました。何とかテストできる幅を広げたいと思いつつもなかなかうまくいかない事が多かったのですが参考になりました。また、なぜRSpecかということが明確になっているのでRSpecを利用しようという動機が強くなりました。
なによりもRailsのテストで一番困っていたテストの実行時間もSporkを利用することで大幅に改善されました。テストのテンポがいまいちだった点が改善されたのはとてもうれしいですね。(Sporkについては多くのブログなどで知ってはいたのですが流し読みしていました(__;))
全体的にはこれからRSpecに取り組もうとしている人にはちょうど良いのではないかと思います。ただ、雑誌なので初心者向け書籍とは違いすべてを細かく書いているわけではないので試行錯誤は必要になると思います。
ちなみに、最近はRails3レシピブックを頻繁に見るようになりました。何ができるのかがわかってくるとどうすればいいのかを調べることが多くなりますが、とてもコンパクトで便利だと思います。