こんにちは。beaglesoftの真鍋です。
昨年の暮れにAmazonで少女ファイトの1巻と2巻が0円だったのをきっかけに一気読みしました。4巻くらいまで読んだところで、漫画の設定があまりにも浮き世離れしているなぁと思って一度読むのをやめかけたのですが、漫画なのだからそれもありかと思い直し、結局12巻まで読み進めました。
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この浮き世離れについて感じたことなのですが、たしか、沈黙の艦隊でも同じような感じだったなぁと。
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というのも、沈黙の艦隊では、やまと国家樹立のため原子力潜水艦やまとが独立戦争から役割を変えていくその状況が書かれているのですが、原子力潜水艦の乗組員全員がその目的のため人生を捧げているのです。誰一人、疑問を持たずです。
StarTrekなどを見たことがある方はおわかりかもしれませんが、基本的に船のような集団世界では大抵反乱や人間の摩擦が起こる物です。その摩擦が全く起こらない状況は、その船の運航上理想状態といえるでしょう。そのような理想状況は普通はあり得ないわけです。StarTrekのVoygerなどはそもそも反乱の繰り返しで、それを乗り越えて共通の目的を達成すること(つまりはデルタ宇宙行きからアルファ宇宙行きへ帰還すること)が目的になっているわけです。
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ただ、この理想状態については、沈黙の艦隊に関してはかわぐちかいじさんが意図的にそのような設定としているようなことを書かれたことを読んだことがあります。話の本筋は核弾頭を搭載した原子力潜水艦が与えるミリタリーバランスに世界がどのように対峙するかと言うことだと思うので、設定を単純化するためには必要なことなのでしょうね。
と、だいぶん少女ファイトから離れてしまいましたが、少女ファイトの世界は日本の東京で高校生がバレーボールをするというごく普通の身近なお話です。それ故に、主人公やチームメイトを取り巻くバレーボールに関すること以外については考えなくてすむように、導線がぶれないように、浮き世離れした状態になっているのでしょうね。
このことが身近なことの場合、「ありえない」とか思ってしまうともったいないことになってしまうわけで、思い直して読んでみて良かった思ってます。
一方でその「ありえない」と思わせないような作りとなっている沈黙の艦隊もすごいなぁと思います。冷静に考えると、うらやましい状況なわけで、これも本とは「ありえない」わけです。
ということで、少女ファイトおもしろいですよ。